2018年12月16日(日)告知場面をサポートできる 医療通訳者の養成研修<第3回> 感想(中国語分科会参加者)

午後からの中国語分科会参加者の方よりクリニクラウン熊谷さんの「支援者のヘルスケア」の講義と分科会についての感想です。

今回の講義の前半は臨床道化師の役割についてです。
以前映画のシーンで見たことがあります。言葉を使わずに、入院中の子供たちに、動きで表現し、伝えることによって、楽しませることです。制限の多い入院生活の中で、子供たちに生きる力を支えて、「日常」を取り戻してくれる特効薬的存在です。それより子供たちが笑って関わってほしいのは、お世話をしてくれている医療関係者と病気を抱える子供中心の生活にならざるを得ない親です。臨床道化師は大切な医療チームの一員だと思います。

初対面の参加者とペアやグループを組んだりして、ゲームをしました。目をつぶって背中を左右に動き回してグループメンバーが受け止めることで、お互いの勇気と信頼が試されます。体を使うコミュニケーションを繰り返すことによって、初対面でも双方の気持ちを理解することに繋がります。遊びに触れることでゲーム以上の楽しさを体験しました。笑顔が治癒的な存在は大きかったです。笑うから楽しくなります。そして周りへも広げています。

後半の講義は、医療知識の勉強でした。実際通訳の時は、聞きなれた医療用語をこのまま受け入れることが多かったです。今日の講義を受けて、字面の意味から深く説明して下さいました。普段はなかなか教われない知識を貴重な時間で大変勉強になりました。
そして感銘したのは「がんと共存」という言葉です。人の体には不思議な力が確実に備わっています。誰にでも潜在的生命力があります。前向きに治療に取り組んだ結果、がんと共存し克服できた人は結果的に自己免疫力を高めたことができます。人は誰でもいつか人生の最期を迎えます。気持ちは治療効果に左右されています。楽観的な精神状態と対症治療は大事だと思います。余命は自分で作り出すもので、もう一つの人生のあり方でもあります。

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