2019年度 第2回 医療タイ語分科会

日時:2019年9月22日(日)午後3時~5時
場所:西宮市大学交流センター
講師:ポップ先生
参加者:1名
テーマ:痔

今回、参加申込者は多かったものの、天候など様々な事情でキャンセルが相次いだ
ことは残念でしたが、参加された見学者の方には満足していただけたようです。
その方よりいただいたレポートを掲載いたします。
=====================
 訪日外国人旅行者が増えてくるにつれ、日本を旅行中に病気や怪我で病院に行かれる外国人旅行者も増えてきています。私の住む岐阜県高山市でも、このように病院を訪れる外国人旅行者が増えてきており、どのように外国語で対応していくのか(対応体制の構築、通訳人材の育成、通訳費用の負担など)が重要かつ緊急な課題となっています。
 私自身もタイのバンコクを旅行中に病院に行ったことがあり、そのときは通訳を付けず、自分で経緯や症状について説明し、医者からは病状や治療方法について説明を受けましたが、医療の専門用語は難しく、すべてを理解するのは困難でした。まして日本語をまったく知らない外国人旅行者が、日本を旅行中に病気になったり、怪我をしたりすれば、不安になるのは間違いありません。
 私は、現在、タイ人技能実習生を雇っている企業でタイ語の通訳をしており、彼らの健康診断や再検査のときには、一緒に病院に行って通訳をしています。また、高山市においては、緊急時タイ語通訳サポーターとして登録しています。そのようなことで、もっと医療に関するタイ語を勉強したいと思っていました。
 これまで、英語や中国語は東京などで医療通訳の勉強会が開かれていることは知っていましたが、タイ語などのいわゆる「マイナー言語」については、そもそもそのような勉強会があることすら知りませんでした。そんなとき、たまたまインターネットで、この医療通訳研究会(MEDINT)にタイ語の分科会があることを知り、今回見学で参加させていただきました。
 ただ、当日会場に行ってみると、参加者が私一人であることがわかり、見学のつもりだったのですが、ポップ先生からマンツーマンでご指導いただくことになりました。
 今回のテーマは「痔」でした。前半はタイ語のレジュメを読んで、これを日本語に訳し、後半はロールプレイを行いました。医学的にも勉強になりましたが、私はこれまで独学でしかタイ語を学んできていないため、タイ語の発音や訳し方についてもいろいろと教えていただくことができ、大変有意義な時間となりました。

Follow me!